現地企業の買収
SBIホールディングスは16日、カンボジアで小口融資を手がける現地企業(Ly Hour Microfinance Institution PLC.)を買収すると発表しました。
現地企業を買収し、銀行免許を取得して銀行業に参入にする。
株式取得の理由:SBIホールディングス引用
カンボジアは、GDP成長率が7%台を維持しており、今後も更なる経済成長が続くものと予想されています。当社グループはカンボジアにおいて2010年より、日系唯一の総合証券会社であるSBI ロイヤル証券(正式名称:SBI Royal Securities PLC.)を営業しており、プノンペン経済特区社やシアヌークビル港湾公社のカンボジア証券取引所への上場に際して上場主幹事を務めるなど、カンボジアの資本市場の発展に貢献するとともに、同国における事業基盤を確立してまいりました。
このたび子会社化するLHMFI社は、カンボジアで両替事業、住宅用不動産開発事業、資金決済移動事業、損害保険などを展開する金融コングロマリットであるLy Hourグループの中核会社の一社で、2018年12月時点のマイクロファイナンス総資産ランキングにおいて8位に位置しています。
当社からの出資を踏まえ、LHMFI社は近々カンボジア中央銀行から銀行ライセンスを取得する見込みであり、リテール分野を主たるターゲットとしてビジネスの更なる拡大を目指します。当社グループがフィンテック企業の先駆けとして培ってきたオンライン金融事業を中心とする知見とLy Hourグループ各社とのシナジーを活かした先進的な銀行事業を展開することで、ひいてはカンボジア経済の更なる発展に貢献してまいります。
海外金融機関との関係を強化し、取引先を中心に提携先地銀の投融資案件を掘り起こす見込み。
株式を取得後、増資を引き受け出資比率を70%に高める。合計の出資額は8170万ドル(90億円弱)になる見通し。カンボジアで両替、住宅用不動産開発、資金決済移動、損保などを展開する金融コングロマリットの中核会社で、マイクロファイナンスの総資産は2018年末時点で8位。
SBIは第4のメガバンク構想を進める。買収先の取引先を提携地銀に投融資先候補として紹介する狙いもある。これまでも韓国、ロシアの銀行を子会社化したほか、ベトナムの銀行に出資している。
参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51034270W9A011C1EE9000/