昨年アラブ首長国連邦は投資家誘致の為、新たな居住ビザを新設することが内閣でも承認された。
これにより投資の増加と経済活動の促進が期待されている。
5年間の居住ビザ
UAE国内において500万ディルハム(約1億5,300万円、1ディルハム=約30.6円)以上の資産を有する投資家には5年間の居住ビザが発給される。
10年間の居住ビザ
企業設立、ビジネス提携などを通じた投資が1,000万ディルハム以上、もしくはさまざまな分野で1,000万ディルハム以上の投資があって不動産投資はその4割未満であることのいずれかを満たす投資家には10年間の居住ビザが発給される。
5年、10年と双方に条件があり、
借り入れなどではなく投資家の所有する資産であること、
また3年以上保有している資産であることが条件と厳しい条件ではあるが世界の投資家から注目を集めている。
投資家以外でも!?
今回新設されるのは投資家以外の起業家や特殊技能者も5年もしくは10年のビザが発給される。
起業家は5年
UAE国内において50万ディルハム以上のプロジェクトを実施、もしくはUAE国内の認可を受けたインキュベーターに承認された起業家には5年間の居住ビザが発給される。また、条件を満たせば投資家ビザにアップグレードされる可能性もある。このビザは起業家本人だけでなく、パートナーや3人までの役員とその配偶者、子供にも適用される。
特殊技能者は10年!
科学や学術分野での専門家(医者、科学者、発明家など)や、
文化や芸術分野のクリエイティブな人材とその配偶者、子供を対象とする。
いずれの職種も、まずはUAE企業との雇用契約書を締結する必要がある。
その上で、科学者、クリエイティブ人材、発明家らは各所管省庁での認可を受けなければならない。
医者や各分野のスペシャリストは、世界の上位500大学での博士号取得、受賞歴、
論文発表など7つの定められた条件から2つ以上を満たす必要がある。
併せて、優秀な成績を収めている学生にも5年間の居住ビザを認めると発表されている。
この制度は、外資100%出資での法人設立承認とともに、UAEにより多くの投資と技能人材をもたらすとして注目を集めている。